てんじんしやない》の楊弓場《やうきゆうば》の高橋《たかはし》のおかねの、彼《かれ》が大層《たいそう》君《きみ》を誉《ほ》めて居《を》つたぞ、杉山君《すぎやまくん》は男振《をとこぶり》は好《よ》し程《ほど》が好《え》いから何《なに》を着《き》ても能《よ》くお似合《にあひ》なさるツて、ナニ真実《ほん》の事だぞ」。主人「エヘヽヽ此辺《このへん》では如何《いかゞ》さまで。書生「ヤー是《これ》は好《よ》いのー幾許《いくら》ぢや、うむ夫《それ》は安いの、買《か》うて置《お》かう。銭入《ぜにいれ》から代《だい》を払《はら》つて立帰《たちかへ》りました。其跡《そのあと》へ入違《いれちが》つて来《き》たのは、織色《おりいろ》の羽織《はおり》、結城博多《ゆうきはかた》の五|本手《ほんて》の衣服《きもの》に茶博多《ちやはかた》の帯《おび》を締《し》めました人物、年齢四十五六になる品《ひん》の好《よ》い男《をとこ》。客「アヽ御免《ごめん》なはれ。若「入《い》らつしやいまし。客「アヽ大分《だいぶ》何《ど》うも御念入《ごねんいり》ぢやなモシ、お棟上前《むねあげまへ》に此《この》お門口《かどぐち》を通《とほ》つたが
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