ねお宅《たく》から直《すぐ》に綱曳《つなツぴき》で入《い》らしつたツて、此様《こんな》にお早く入《い》らつしやるてえのは余《よ》ツ程《ぽど》お好《すき》でなければ出来《でき》ない事でエヘヽヽ先達《せんだつて》は番附《ばんづけ》の時に上《あが》りましたが、何《ど》うも彼所《あすこ》から入《い》らしつたかと思ふと実《じつ》に恟《びつく》りする位《くらゐ》なもので、私《わたくし》も毎度《まいど》参《まゐ》りますが何《ど》うも遠いのに恐入《おそれいり》ましたよ、へい御内室《ごしんぞ》さん此間《こなひだ》は誠に有難《ありがた》う存《ぞん》じます、エヘヽヽ私《わたくし》はね何《ど》うもソノお肴《さかな》が結構《けつこう》なのに御酒《ごしゆ》が好《よ》いのと来《き》てえませう、夫《それ》にまだ世間《せけん》には売物《ばいぶつ》にないと云《い》ふ結構《けつこう》なお下物《さかな》でせう何《なん》だか名も知らない美味物許《うまいものばかり》なんで吾知《われし》らず大変《たいへん》に酔《よ》つちまひました、夫《それ》ゆゑ何方様《どちらさま》へも番附《ばんづけ》を配《くば》らずに帰《かへ》つたので、大《おほ
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