》るには居《お》りますが女の部には這入《はいら》ねえで、女の大博士に成っちまって、羽が生えて飛びそうな雇婆《やといばゝあ》です、えいまアお前さんは少し此家《こゝ》にお待ちなさい、集めて見ましょう、いけないと云ったらお前さんも御一緒にお出でなさるよう、先方《むこう》だって人情ですから出しましょう」
と是から三八は先ず彼方此方《そちらこちら》を頼み散《ちら》かして歩くと、立引《たてひき》にア見得張《みえば》る商売ですから、あの人が幾許《いくら》出したから、まアわたしも幾許出そうと云うので、多分にお金が集って来ました。
三「もし御新造さん旦那が善《い》い方で物を遣って有るから、旦那の愛敬で何うもお気の毒だ、私《わちき》にも出さしてくれと云って呉れます、若い芸者衆やなんども、呼ばれた事は無くてもお名を聞いたばかりで出すから、三八出さしておくんなさいと、これが旦那の徳と云うものは恐ろしいもんで、何うも大したもので、是から柳橋と新橋と吉原へまいりましょう」
ふみ「はい/\何ともまア………それもあなた様の御親切で」
三「此の他には全《まる》で方なしの処《とこ》には往《い》かれませんが、あゝ善《よ》
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