銭に贈物《おくりもの》が二円も掛る、大した散財に成るんだもの、それは又僕が何うにも致しやす、何うにか成りますよ、気を落しちゃアいけません、嬢ちゃん何うも温順《おとな》しくお成んなすったが、何うもお加減が悪うございますか、大層お痩せなすって」
ふみ「なにあなたね、続いて二日ぐらい食べぬ事が有りまして、又食べさして又たたた食べ……(泣沈む)何うもがゞ餓鬼道のようでございますから瘠《や》せます訳でございます」
豐「お母《っか》ちゃん、お飯《まんま》が食べちゃいなア」
三「おゝ/\上げます/\………婆さんお膳立をしてくんな、な何を、お飯を何うしたと、冷《ひや》ではいけません温《あった》かいのを、お雛《ひな》さん処《とこ》へ往って借りて来な、何か無いか家《うち》に、何を何処かに往って鳥鍋かよせ鍋でも何でも熱い物でさいあれば………なにを雪が降ってる、雪だってお前春の雪、そんなに寒い事はない………さゝ御飯《おまんま》を」
 これから親子の者にお飯を食べさせたので、大きに温《あった》まりがついた。
三「もし男の胴着や何かは女には着悪《きにく》いが、家《うち》には独身者《ひとりもの》ですから、女が居《い
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