》も有りますから、それを力に上《のぼ》りますると、昨年の九月其の親戚の者も何ういう因縁でございますか人手に掛って非業な目に遇《あ》い、その葬式《とむらい》まで困る中で私が出す様な訳、何処と云って頼る処《とこ》もございませんから、駒込片町の三春屋《みはるや》と申す安泊《やすどま》りに居りまする」
三「おや/\何うも間が悪いと悪い事ばかり出来て、間が善くなると一切何うも善い事ばかり出て来るものだから、又是から悪い事ばかりも有りますまいから、御心配なさんな、わたしはお金も何も無いから、芸者屋へ往《い》きましょう、旦那様から御祝儀を頂いた芸者から勧化帳《かんげちょう》でなく、小さな一寸した帳面を拵えて往って、志を何程でも、旦那様の何《なん》でがす、御贔屓になすった芳町《よしちょう》に金八《きんぱち》にお豐も御ひいきに成りました、義理が有る処《とこ》で、先《まず》松源と鳥八十、大茂へまいりまして、又下谷の芸妓ではお稻に小〆《こしめ》、小竹《こたけ》、小ゑつ、おみき………兎も角も私が往って貰うような事にしましょう、若い処《とこ》の芸者や何かは会の義理を出すと思えば貴方一寸びらを拵えても、びらが五十
前へ
次へ
全113ページ中92ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
三遊亭 円朝 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング