松と藤芸妓の替紋
三遊亭圓朝
鈴木行三校訂・編纂
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)今日《こんにち》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)三冊|或《あるい》は
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「口+云」、第3水準1−14−87]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)そろ/\
かわる/″\(濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」)
−−
一
今日《こんにち》より改まりまして雑誌が出版になりますので、社中かわる/″\持前《もちまえ》のお話をお聴《きゝ》に入れますが、私《わたくし》だけは相変らず人情の余りお長く続きません、三冊|或《あるい》は五冊ぐらいでお解りになりまする、まだ新聞に出ませんお話をお聴に入れます。これは明治四年から六年まで、三ケ年の間お話が続きます、実地あったお話でございます。さて俗語に苦は楽の種、楽しみ極《きわ》まって憂いありと申しますが、苦労をなすったお
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