手伝って敵を討たして下さいよ」
ふみ「あい/\よくお云いだ/\、死んだお父さんが草葉の蔭で聞いたらさぞお喜びなさるだろう………親孝行の事を云っておくれだ」
三「へい感心々々感心」
ふみ「只今の世の中では敵を討つことの出来ない世の中とは予《かね》て聞いては居りますが私は昔風で、何うか敵を討ちとうございます、もし敵が知れたらば私さえ殺されゝば宜しゅうございましょうから、何うぞ敵を討たして下さいまし」
三「まア/\感心だ、実に年は往《ゆ》かないが、是は矢張《やはり》松山さんのお胤《たね》だけ有って、私ア聞いて居てぽろりと来ました、いやこれは誰でもポロときますよ、私はね芝居でも世話場でちょっと此様《こん》な子役の出る芝居へ往って見物していると、子役が出て母様《かゝさま》というと、まだ何だか解らない中《うち》にぽろ/\と直ぐお出でなさる、誠に何うも恐れ入りました」
庄「三八さん、此の親子の衆は私《わし》が引取って又敵を討たせる時も有ろうし、何《なん》にしても親切にしておくれで、今夜は雪が降るからお泊め申すから、安心して置いて帰って下さい」
三「有難う、だから此方《こちら》に参ると申したんです、有
前へ
次へ
全113ページ中108ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
三遊亭 円朝 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング