《ところ》で非業の死をいたし………是も乱暴の罰《ばち》でございましょうが、殺した奴は何者でございますか、多分|御酒《ごしゅ》を飲んで暴れか何か致して斬り殺されてしまいましたのでございましょう、その検屍の事から葬式も此の難儀の中で私《わたくし》が出す様な事でございまして」
三「へいえ何うもお不仕合せ、なれども御新造さんは根が武士のお嬢さんだから何うもと平常《ふだん》私が申して居りました、一昨年《おととし》花の時に御新造様の御様子が何うも町人とは違いますと云いますと、旦那が、えゝなアになんて瞞《ごま》かして仰しゃらなかったが、何うも違うと思って居りました、兄様《あにさん》と云うのは酷《ひど》うございますね、一体何をしてお居でなさったので」
ふみ「はい、零落《おちぶれ》まして車を挽《ひ》いて居りました」
三「車夫《くるまや》を殺して何も盗《と》る訳もないのですからな、何うも中に筒ッぽの古いのが丸めて這入ってるだけですからな」
ふみ「はい、矢張《やっぱり》お酒を飲むかなんかして、暴れて斬られたのでしょう……あれが」
三「いえ何うもそれに、あなたの処の旦那の何うも腹切りが、何うしても、分らないと
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