sごしゅ》の馳走は恐入りますな、これは/\千万|辱《かたじ》けのう存じます、さア/\御近習衆、お側で御酒はお碁のお邪魔だ、ちょっとお次で戴くとしましょう、何《いず》れもさア/\」
近「さらばお次で」
蟠「えゝ御前|一寸《ちょっと》御免を蒙《こうむ》ります」
と其の場を外《はず》して次の間へ退《さが》り、胸に企《たく》みある蟠龍軒は、近習の者に連《しき》りと酒を侑《すゝ》めますので、何《いず》れも酩酊《めいてい》して居眠りをして居ります。蟠龍軒も少しくいびきを掻きながら、様子を窺《うかゞ》って居りますと、
瀧「おゝ昼の中《うち》に帰ろうと思いましたら、図《はか》らず夜《よ》に入《い》りまして恐入りました、御前様それはいけませんよ、いゝえ私《わたくし》は其処《そこ》へ打ちましたのではございません、此方《こちら》へ伸びたのでございます、お寄せなすッちゃア御無理ではございませんか、御前様お止《よ》し遊ばせ、手前は碁のお相手に……」
頃合を計って蟠龍軒、
「ウーイ、余り御酒を過したので御前をも憚《はゞか》らず、とろ/\と睡《ねむ》って大きに失礼いたした、おや、お燈火《あかり》が消えま
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