お静かになすって、なるたけわア/\云わねえように願います」
○「へえ/\……それから何うしました、先生」
侍「いや止そう」
○「其処《そこ》まで遣って止すてえ事はありません、お願《ねげ》えだから後《あと》を話しておくんなせえ」
侍「病人があると云うから止そう」
○「だって先生、こゝで止《や》めちゃア罪です」
侍「こゝらで止める方が宜かろう」
○「落話家《はなしか》や講釈師たア違《ちげ》えます」
侍「此処《こゝ》が丁度|宜《い》い段落《きりどこ》だ」
○「おい、よ話しておくんねえな/\」
侍「困るな…すると其の女にこう□□[#底本2字伏字]められた時には、身体《しんたい》痺《しび》れるような大力《だいりき》であった」
○「へえー、それは化物だ、面白い話だね、それから」
侍「もう止そう」
○「冗談じゃアない、これで止《や》められて堪《たま》るものか……皆さん誰か一つ旦那に頼んでおくんなせえな、是から面白《おもしろ》え処なんで、今止められちゃア寝てから魅《うな》されらア」
侍「やるかなア」
○「うん成程、其の女が貴方の顔をペロ/\甜《な》めたんで」
侍「なに甜めるものか、うーんと振解《ふりほ
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