菊模様皿山奇談
三遊亭圓朝
鈴木行三校訂・編纂
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)美作国《みまさかのくに》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)昔|南粂郡《みなみくめごおり》の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)五※[#「穀」の「禾」に代えて「釆」、168−6]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ピカ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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序
大奸は忠に似て大智は愚なるが如しと宜なり。此書は三遊亭圓朝子が演述に係る人情話を筆記せるものとは雖も、其の原を美作国久米郡南条村に有名なる皿山の故事に起して、松蔭大藏が忠に似たる大奸と遠山權六が愚なるが如き大智とを骨子とし、以て因果応報有為転変、恋と無常の世態を縷述し、読む者をして或は喜び或は怒り或は哀み或は楽ましむるの結構は実に当時の状況を耳聞目撃するが如き感ありて、圓朝子が高座に上り、扨て引続きまして今晩お聞きに入れまするは、とお客の御機嫌
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