はまいりません。飛脚屋へ出しても十日《とおか》二十日《はつか》ぐらいずつかゝります。読下《よみくだ》して見ると、
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一簡《いっかん》奉啓上候《けいじょうそうろう》余寒《よかん》未難去候得共《いまださりがたくそうらえども》益々御壮健|恐悦至極《きょうえつしごく》に奉存候《ぞんじそうろう》然者《しかれば》当屋敷|御上《おかみ》始め重役の銘々少しも異状《かわり》無之《これなく》御安意可被下候《ごあんいくださるべくそうろう》就《つい》ては昨年九月只今思い出《だし》候ても誠に御気の毒に心得候御尊父を切害《せつがい》致し候者は春部梅三郎と若江とこれ/\にて目下鴻ノ巣の宿屋に潜《ひそ》み居《お》る由《よし》確かに聞込み候間早々|彼《か》の者を討果《うちはた》され候えば親の仇《あだ》を討たれ候|廉《かど》を以て御帰参|相叶《あいかな》い候様共に尽力可仕候《じんりょくつかまつるべくそうろう》右の者早々|御取押《おんとりおさ》え有って可然候《しかるべくそろ》云々《しか/\》
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 と読了《よみおわ》り、飛立つ程の悦び、年若でありますから忠平や姉とも相談して出立す
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