いと存《ぞん》じましたが、図《はか》らざる所《ところ》の御尊来《ごそんらい》、朋友《ほういう》の者《もの》に外聞《ぐわいぶん》旁《かた/″\》誠に有難《ありがた》い事で恐入《おそれい》ります……何《ど》うもお身装《みなり》の工合《ぐあひ》、お袴《はかま》の穿《はき》やうから更《さら》にお飾《かざ》りなさらん所と云《い》ひ、お履物《はきもの》がどうも不思議《ふしぎ》で、我々《われ/\》が紗綾縮緬《さやちりめん》羽二重《はぶたい》を着ますのは心恥《こゝろはづ》かしい事で、既《すで》に新《しん》五百|題《だい》にも有《あ》ります通《とほ》り「木綿《もめん》着《き》る男子《をのこ》のやうに奥《おく》ゆかしく見え」と実《じつ》に恐入《おそれい》ります、何卒《どうぞ》此方《こちら》へ/\。弥「お前《めえ》さんの処《とこ》から頼《たの》みが有《あ》つたので見に来《き》た。主人「それは誠に恐入《おそれい》ります。弥「手を揃《そろ》へてお辞儀《じぎ》をするんだが何《ど》うだい……此位《このくらゐ》で丁度《ちやうど》揃《そろ》つて居《ゐ》るか居《ゐ》ねえか見てくれ。主人「へゝゝゝ御冗談《ごじようだん》ばか
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