傍点]、屬國にあらず[#「屬國にあらず」に丸傍点]、領地にあらず[#「領地にあらず」に丸傍点]、名實共に獨立にして[#「名實共に獨立にして」に丸傍点]、助を我に仰ぐの國は决して[#「助を我に仰ぐの國は决して」に丸傍点]、長く我國民の堪ゆべき所にあらざる也[#「長く我國民の堪ゆべき所にあらざる也」に丸傍点]。獨り我國の堪へざるのみならず[#「獨り我國の堪へざるのみならず」に丸傍点]、列國の衰弱實に此に基づく[#「列國の衰弱實に此に基づく」に丸傍点]。何となれば彼れ我領有たらば、吾人の思ふが如く、善政良法を布くべし。美風善俗を養ふべし。工藝學問を植ゆべし。期年にして其の生産する所、我國家に酬ゆる所、また相當のものあるべし。其民によつて其國を治む。勞多しと雖も、効もまた少からず。然れども領有せざる他の保護國は此の如き報酬ある能はず[#「然れども領有せざる他の保護國は此の如き報酬ある能はず」に白丸傍点]。其國は我に對して國家的思想を有せず[#「其國は我に對して國家的思想を有せず」に白丸傍点]。國民的思想を有せず[#「國民的思想を有せず」に白丸傍点]。我に對して租税を納れず[#「我に對して租税を
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