位置に立つを忘るべからず[#「列國の勢力と相競爭するの位置に立つを忘るべからず」に白丸傍点]。而して、今囘の大勝利なるものは、朝鮮に於ける支那の勢力を一掃したるのみ。苟も[#「苟も」に二重丸傍点]、他の勢力の存ずる以上は[#「他の勢力の存ずる以上は」に二重丸傍点]、朝鮮が獨立の名實を有する以上は[#「朝鮮が獨立の名實を有する以上は」に二重丸傍点]、他の勢力が活動すべき機會ある以上は[#「他の勢力が活動すべき機會ある以上は」に二重丸傍点]、第二の支那を[#「第二の支那を」に二重丸傍点]、朝鮮に生ずるは到底[#「朝鮮に生ずるは到底」に二重丸傍点]、避くべからざる事たるを覺悟せざるべからず[#「避くべからざる事たるを覺悟せざるべからず」に二重丸傍点]。知らず誰か是れ第二の支那たる者ぞ[#「知らず誰か是れ第二の支那たる者ぞ」に二重丸傍点]。
朝鮮に於ける第二の支那たる者の誰たるに係らず、列國の進んで乘ずるのみにあらず、朝鮮政治家は、何時にても門を開きて之を歡迎するの性情を有するものなるを忘るべからず。人或は閔泳駿等が支那の勢力に阿附したるを責めて、兇逆と爲すと雖も、事大主義は其國民の性情なるを
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