…団長でございます。そうしてその手紙は少しも悪い手紙ではございません。ミスタ・シメからミスタ・サヤマの紹介状《インツロダクション》です……おわかりになりますか……ショ……ショ……ショウカイ……おわかりになりましたか。貴女《あなた》、御心配なさらぬように、お願いします。私は貴女《あなた》と、貴方の叔父様にパスを上げましょう。今からまだ沢山見られます。時々プログラム……番組がかわります。もっともっと面白い事がはじまります。明日《あす》……今夜持たして上げましょう。どうぞ是非お出で下さい」
と絵葉書そっくりの顔をして愛想を云った。
けれども女は身動き一つしなかった。ストーン氏と向い合ってすらりと立ったまま、じっと灰色の封筒を見詰めていたが、やがて何か深い決心をしたらしく、やはり響のない声を出しながらストーン氏を見上げた。
「貴方のお尋ねになっておいでになります方は、もしや、ジョージ・クレイという名前ではございませぬか」
はっとばかりにストーン氏は固くなった。私も覚悟しながら感電させられたような気持になった。
今まで晴れやかに微笑んでいたストーン氏の顔は見る間に青くなった。やがて白くな
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