ん中に突立って、煽風機《せんぷうき》のように廻転する自分の頭の中を、眼の奥底に凝視しつつ…………。
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……けれども……。
……けれども、もしそうとすれば、私は是非とも呉一郎でなければならぬ…………。
……お……オオ……私が……アノ呉一郎…………。
……あの正木博士が私の父親……。
……あの千世子が私の母親……。
……そうしてアノ狂える美少女……モヨ子…………モヨ子は…………。
……おお……おお…………。
……私は親を呪い、恋人を呪い、最後に見ず識《し》らずの男女数名の生命《いのち》までも奪うべく運命づけられた、稀有《けう》の狂青年であったのか…………。
……死んだ父親の罪悪を、白昼公然と発《あば》き立てている、冷酷無残な精神病者であったのか……。
[#ここで字下げ終わり]
「アアッ……お父オさア――ン……お母アさ――ン……」
と叫んだが、その声は自分の耳には這入らなかった。ただ嘲《あざ》けるような反響を室の隅々に聞いただけであった。
私はそのまま下顎を固張《こわば》らせつつ、森閑《しんかん》とゆらめく電燈の光りを振り返った。大きな歎息をした後のように静まり返っ
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