はないか……と固く約束した事であった。
 ……二人はコンナ訳で、互いに首席を争う以上の熱度を上げて、協力一致、この伝説の調査を開始したものであったが、ちょうど都合のいい事に、呉家の長女でY子というのが最早《もう》、妙齢になっていて、婿を探しているところであったけれども、田舎の癖として呉家の精神病系統《きちがいすじ》の噂がどこまでも附き纏って行くので、婿に来てくれる者がない。そこで色々と手を尽して探しているうちにヤットの事で、当時、福岡の簀子町《すのこまち》という処に京染悉皆屋《きょうぞめしっかいや》の小店を開いていた渡り者のGという三十男を引っ張って来て間に合わせる事になったが、そんな経緯《いきさつ》のために、一時絶えかけていた呉家の血統《ちすじ》に絡まる伝説が、八釜《やかま》しく復活していたところだったので研究上、非常に便宜であった。
 ……WとMは、そこでそのような噂や伝説をグングンと突込んで行った。古蹟調査に名を藉《か》りたWが如月寺《にょげつじ》の和尚に取り入って縁起文を盗み写している間に、同じようにして和尚の信用を得たMは、問題の御本尊の弥勒《みろく》様の首を引抜いて見るとい
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