究によって摘発されたる第二回の発作の内容の説明が、如何に悽惨、痛烈、絢爛《けんらん》、奇怪にして、且つ、ノンセンスを極めたものがあるか。しかも、そうした研究の道程が、何故《なにゆえ》に吾輩の自殺の原因にまで急変し、進展して来たか……というような事を徹底的に観察した後《のち》でなければ、犯人の有無は決定されぬ筈だ。「サテはそんな事だったか……ウ――ン」と眼を眩《まわ》される筈だ……とまず一本|凹《へこ》ましておいて……サテ、この事件に対する吾輩の研究が、その後どんな風に進展して行ったかという実況を、引き続き天然色浮出し映画について「御座います」抜きで説明する段取りとなる。
 ところで吾輩みたいな田舎活弁の、しかも新米の映画説明の口上から「御座います」を抜いてしまったら、何の事はない素人の書いたシナリオの朗読みたいなものになるだろう。吾輩不幸にしてシナリオだの支那料理だのいうものを製造した事がないから様子がよくわからないが、まだ夜が明ける迄には、だいぶ時間が余っているから、今生《こんじょう》のふざけ序《ついで》にそのシナリオなるものを一つやっつけ[#「やっつけ」に傍点]てみよう。但《ただし
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