ろへ、警察から人が来られたので、初めて知ってビックリした」と申して参りましたが、その手紙の様子で見ますと妹が色々と身の上話をお聞かせしたその奥様は、もう亡くなっておられるようで御座います。妹もせめて今少し生きておりましたならば、よい目に逢ったかも知れませんが……何の怨《うらみ》か存じませぬが、このような酷《ひど》い事を致しました者が捕えられましたならば、八《や》ツ裂《ざき》にしてやりたい位に思います(落涙)。
 ――私の家は只今のところでは遠い親類しか居りませぬので、只今では親身の者と申しましては娘と私と二人切りで御座います。一郎はこれから私の子供分に致しまして、私の力一パイ立派な人間に育て上げて行きたいと存じますが……父無子《ててなしご》と位牌子《いはいご》をたよりに、暮すことを思いますと……(涕泣《すすりなき》)。

◆第三参考[#「第三参考」は太字] 松村マツ子女史(福岡市外|水茶屋《みずぢゃや》、翠糸女塾《すいしじょじゅく》主)談
 ▼同年同月四日[#「同年同月四日」は太字] 玄洋新報社朝刊切抜抜萃再録

 ――その刺繍の上手なお嬢さんが、この翠糸女塾に通っていたのは、もう二昔
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