段階大きな文字]

     その一 呉一郎の発作顛末[#「その一 呉一郎の発作顛末」は本文より1段階大きな文字]
           ――W氏の手記に拠る――



     第一回の発作

◆第一参考[#「第一参考」は太字] 呉一郎の談話
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▼聴取時日[#「聴取時日」は太字] 大正十三年四月二日午后零時半頃。同人母にして、左記女塾の主人たる被害者|千世子《ちよこ》(三十六歳)の初七日仏事終了後――
▼聴取場所[#「聴取場所」は太字] 福岡県|鞍手《くらて》郡|直方《のうがた》町日吉町二〇番地ノ二、つくし女塾の二階八畳、呉一郎の自習室兼寝室に於て――
▼同席者[#「同席者」は太字] 呉一郎(十八歳)被害者千世子の実子、伯母八代子(三十七歳)福岡県|早良《さわら》郡|姪《めい》の浜町《はままち》一五八六番地居住、農業――余《よ》(W氏)――以上三人――
[#ここで字下げ終わり]

 ――ありがとう御座いました。先生があの時「どんな夢を見ていた?」と尋ねて下さるまでは、僕はどうしてもあの夢の事を思い出さなかったのです。先生(W氏)のおかげで、僕
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