もの等々であったが、そんなものが三方の壁から、戸棚の横腹まで、一面に、ゴチャゴチャと貼り交《ま》ぜてある光景は、一種特別のグロテスクな展覧会を見るようであった。又その先に並んだ数層の硝子戸棚の中に陳列して在るものは……
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――並外れて巨大な脳髄と、小さな脳髄と、普通の脳髄との比較(巨大な方は普通の分の二倍、小さい方の三倍ぐらいの容積。いずれもフォルマリン漬)――
――色情狂、殺人狂、中風患者、一寸法師等々々の精神異状者の脳髄のフォルマリン漬(いずれも肥大、萎縮、出血、又は黴毒《ばいどく》に犯された個所の明瞭なもの)――
――精神病で滅亡した家の宝物になっていた応挙《おうきょ》筆の幽霊画像――
――磨《と》ぐとその家の主人が発狂するという村正《むらまさ》の短刀――
――精神病者が人魚の骨と信じて売り歩いていた鯨骨の数片――
――同じく精神病者が一家を毒殺する目的の下に煎《せん》じていた金銀|瞳《め》の黒猫の頭――
――同じく精神病者が自分で斬り棄てた左手の五指と、それに使用した藁切庖丁《わらきりほうちょう》――
――寝台から逆様《さかさま》に飛降
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