ハ》)ろまい。石・金踏んどこ(<で置かう)」又は「石・金持っとこ」と言ふ。びゞ※[#小書き平仮名ん、130−3]ちょ[#「びゞ※[#小書き平仮名ん、130−3]ちょ」に傍線]は穢れた人と言ふ意。かう謡ひながら、石なり、釘なり、雪駄の裏金なりを、道ばたで拾うて持つ。びゞ※[#小書き平仮名ん、130−4]ちょ[#「びゞ※[#小書き平仮名ん、130−4]ちょ」に傍線]と言はれた子は、やつきになつて、びゞ※[#小書き平仮名ん、130−5]ちょ[#「びゞ※[#小書き平仮名ん、130−5]ちょ」に傍線]をうつさ(伝染)うとする。石・金を持たぬ子は、びゞ※[#小書き平仮名ん、130−5]ちょ[#「びゞ※[#小書き平仮名ん、130−5]ちょ」に傍線]になつて了ふので、石・金を持つてゐる中は、穢れが移らぬのである。裏金のついた雪駄をはいた者は、どんな事があつても、びゞ※[#小書き平仮名ん、130−7]ちょ[#「びゞ※[#小書き平仮名ん、130−7]ちょ」に傍線]の仲間入りはせぬ。人なぶりから、遊戯に近くなつてゐる。
遊んでゐて、泣くと「泣きみそきみそ」と言ふ。喧嘩に負けたり、虐められた子供の親がおこりに
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