東半球の人がかかる器を用いた例は少ないと見え、十二年前英国のアリソン博士が世界中の※[#「木+倍のつくり」、416−11]《からさお》を研究して『※[#「木+倍のつくり」、416−12]およびその種類』を著わし、なお続編を出すとて予に色々の問条を送った内に、パタゴニア人は※[#「木+倍のつくり」、416−13]を武具とすとあった。よく尋ねるとボーラズを指《さ》したんで、ボ様の物が英国にないので遠く多少の似た点がある故※[#「木+倍のつくり」、416−14]を当てたのだが、実は日本で言おうなら、※[#「木+倍のつくり」、416−14]よりは鎖鎌《くさりがま》とともに使う分銅《ふんどう》が一番ボーラズに似居る。かつて、陸軍中将押上森蔵氏に通信して、鉄砲の始めは必ずしも一地方に限らにゃならぬほど込み入った物でなしと論じたついでに、日本と南米と昔一向交通なかったのに、すこぶる相似た分銅とボーラズが各自創製使用されたがその好《よ》き比例じゃと述べたが、氏はこれを『歴史地理』へ抄載した。後に藤沢氏の『伝説』播磨の巻を見ると、かの地の古記を引いて、享禄三年(欧州人始めて日本へ渡来した年より十三年前)
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