より寧ろ感情が、しきりに動いてくるものだ。その感情を見つめていると、遂にはそれに引きずり込まれてしまう。これは実際に経験しなければ分らないことだ。俺は今死の絶壁の上に立っている。一歩の差で下に落ちる場所に居る。落ちたら……という感情がしきりに動く。それを見つめることは最も危険なのだ。日記をつけるのは間接にそれを見つめることであり、この白色の溶液を弄るのは直接にそれを見つめることなのだ。日記をも薬液をも投擲しようかと思う。
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 死に、もし努力がいるならば、その生は無意味だ。生に、もし努力がいるならば、その生は無意味だ。死せんがための若しくは生きんが為めの努力ならば、まだしもよい。然しながら、死そのもの若しくは生そのものが一の努力となるならば、その死や生はつまらないものである。
 俺は努力の生を続けたくはない。また努力の死をしたくはない。生きるのが自然であるならば生き、死ぬのが自然であるならば死ぬばかりだ。俺は今、死にたくも生きたくもない。自然のままに任せたい。
 こういう状態は最もいけないものであることを、俺は知っている。然し何かに興味を繋
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