あたりはどうだい。横田さんの家へ集るのを、そっくり持ち込むんだ。横田さんも引張り出そう。お清と大に仲のいい所を見せて、奥さんとのことを間接に打消すんだね。名案だ。そして何もかも葬っちまうんだ。」
 周平は一寸躊躇した。村田を欺くことが、また横田さんを呼ぶことが、何となく気に懸った。然し村田は、何等の疑念も※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]んでいないらしく、極めて乗気になっていた。一人で凡てをまとめると云い出した。周平も今更躊躇してはいられなかった。何構うものかという気になった。村田と一緒にその会のことを定《き》めた。蓬莱亭の二階の狭い方の室を占領して、食事をぬきに、七時頃から遅くまで飲んで騒ぐことにした。気の置けない会にするため、水曜日の連中とカフェーの連中とからなるべく共通の者を中心にして、十一二名の人数になった。
「竹内も呼んでやろうよ。」と周平は軽く云った。
「勿論さ。」と村田は答えた。
 周平は知らず識らず身を乗り出していたのを、また布団の中にもぐり込んだ。

     四十四

 周平は水曜日の会を待った。多少の懸念がないでもなかったが、
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