ュないからではなかった。議論に興味がないからだった。その議論の間彼はただクリストフのことばかり考えていた。彼は溜息《ためいき》をつきながら言った。
「君は僕が君を愛してるほどには僕を愛してくれないんだね。」
クリストフはやさしく彼の手をとった。
「オリヴィエ、」と彼は言った、「僕は君を自分の生以上に愛してるのだ。しかし許してくれたまえ、生[#「生」に傍点]以上には、両民族の太陽以上には、君を愛していないのだ。君たちの誤った進歩に引きずられて闇夜《やみよ》の中に陥るのが、僕は恐ろしいのだ。君たちのあらゆる思い諦《あきら》めの言葉の下には、深淵《しんえん》が潜んでいる。しかし行動のみが、たとい殺害的行動でさえ、唯一の生きてるものだ。われわれはこの世において、焼きつくす炎かあるいは闇夜か、その一つを選ぶばかりである。薄暮に先立つ夢想にはいかに愁《うれ》わしい甘さがあろうとも、僕は死の先駆者たるその平穏を望まない。無窮な空間の静けさを僕は恐れる。火の上に新たな薪束《まきたば》を投じたまえ。もっと、もっと、投じたまえ。必要なら僕をもいっしょに投ずるがいい……。僕は火が消えることを望まない。もし
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