ジャン・クリストフ
JEAN−CHRISTOPHE
第七巻 家の中
ロマン・ローラン Romain Rolland
豊島与志雄訳
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)軽蔑《けいべつ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)油|壜《びん》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「風にょう+炎」、第4水準2−92−35]
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序
ジャン・クリストフの友人らへ
私は数年来、既知あるいは未知の離れてる友人らと、いつも心のうちで話をしてきたが、今日では声高に話す必要を感ずる。それにまた、彼らに負うところを感謝しなければ、私は忘恩者となるかもしれない。ジャン・クリストフのこの長い物語を書き始めてより、私は彼らとともに、彼らのために、書いてきたのである。彼らは私を励まし、忍耐して私のあとについて来、その同情で私を元気づけてくれた。もし私が、彼らに多少の善をなし得たとしても、彼らはさらに多くの善を私になしてくれた。私のこ
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