る人々も、祖国にたいする自負心と熱情とが、突然の激しさで眼覚《めざ》めてくるのを感じていた。クリストフが見た多くの社会主義者らは、また急激な産業革命主義者らまでが、この相反する熱情と義務との間に板ばさみとなっていた。クリストフは、両国の紛議が始まったばかりで、まだ事態の重大さに思い及ばなかったころ、アンドレ・エルスベルゼに、もしドイツからフランスを取られたくなければ、今がちょうど彼の理論を実行すべき時期だということを、ドイツ人流の鈍馬さで言ってみた。すると彼は飛び上がって、憤然として答えた。
「やってごらんなさい!……いわゆる神聖なる社会党が、四十万の党員と三百万の選挙人とを有して控えていながら、あなたたちは、皇帝に口輪をはめて束縛を脱するだけの力もない馬鹿者ばかりだ……。僕たちがそれを引き受けてやりましょう。フランスを取ってみなさるがいい。僕たちはドイツを取ってみせますから……。」
待つ時期が長引くに従って、すべての人のうちに熱が出てきた。アンドレは悩んでいた。自分の信念が真《まこと》のものであるとわかっていながら、それを擁護することができないのもわかっていた。それから、団結的思
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