「する、同じような嫌悪《けんお》の念をいだいていた。ほとんどすべての人々が、おのが民族に裏切られた魂についての、寂しいかつ矜《ほこ》らかな意識をもっていた。そしてそれは、個人的|怨恨《えんこん》の事柄ではなかった。免職された官吏や、用途のない精力や、傷ついた獅子《しし》のように自分の土地に隠退して死んでゆく古い貴族など、すべて権力や活動的生活から追われてる、敗北した人々や階級の怨嗟《えんさ》ではなかった。それは、一般的な深い暗黙な精神的反抗の感情だった。軍隊や司法界や大学や官省や、政府機関のあらゆる主要な部分に、至るところに存在していた。しかしそれらの人々は行動してはいなかった。行動しない前から失望していた。彼らは繰り返し言っていた。
「しかたがないことだ。」
 彼らは悲しい事柄を恐れて、それから思考や談話をそらしていた。そして、家庭生活のなかに隠れ家を求めていた。
 彼らが政治上の行動からだけ引退したのなら、まだしもだった。しかし日常の行動の範囲内においてさえ、それら誠実な人々はだれもみな行動の興味を失っていた。彼らは軽蔑《けいべつ》してる悪者どもとの賤《いや》しい交際は大目に見てい
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