ソは、その大子供が大声をたてて駆け出したり、三人の少女に追われて木のまわりを回ったりしてるのを、おかしそうに見やっていった。そして少女らの両親たちは、まだやはり疑念をいだいていて、リュクサンブールの遊びがたびたび繰り返されるのを、あまり好まないらしい様子だった――(なぜなら、彼らは娘をそばで監督することができなかったから。)――それでクリストフは、一階に住んでるシャブラン少佐に願って、家の庭で彼女らを遊ばせる工夫をした。
偶然にも彼はシャブラン少佐と交際を結んでいた――(偶然はいつも自分を利用してくれる人々を見出し得るものである。)――クリストフの机は窓ぎわに置いてあった。風のために楽譜の数枚が下の庭に飛ばされた。クリストフは例のごとく、帽子もかぶらず胸もはだけたままで、その楽譜を取りにいった。彼は下男に一言断わるだけのことだと思っていた。ところが扉《とびら》を開けてくれたのは若い娘だった。彼は少しまごつきながら、やって来たわけを述べた。彼女は笑顔をして彼を中にはいらせた。二人は庭へ行った。彼が楽譜を拾い集めて、娘に送られながら急いで逃げ出そうとしてるとき、もどって来た少佐に出会った
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