カく驚いた。それは彼がこれまで得てるあらゆる観念を覆《くつがえ》すものだった。彼は社会上のいかなる部類に彼らを置くべきかを迷った。彼は人を理解せんがために分類する必要を感じてたのである。ところが、アナトール・フランスやルナンのものを読み、それについて正当な正確な言葉を平気でくだしてる、この牧師の平穏な自由さは、いかなる所に置いてよいか容易にわからなかった。学問上の事柄においては、命令する人々からよりも知識ある人々から、コルネイユ師は導かれるのを常としていた。彼は権力を尊んではいた。しかしそれは彼にとっては、学問と同種のものではなかった。肉体と精神と慈愛、それは三つの部門であって、崇高な梯子《はしご》の、ヤコブの梯子の、三つの段であった。――善良なオーベルにはもとより、そういう精神状態を理解しがたかった。コルネイユ師はクリストフに、オーベルを見ると昔見たフランスの農夫たちのことを思い出すと、静かに話してきかした。一人の若いイギリスの女が、農夫たちに道を尋ねていた。彼女はイギリス語を話していた。農夫たちはそれがわからなかったけれど耳を傾けていた。それから彼らはフランス語を話した。彼女にはそ
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