A病気をなおしてやろうとは少しもしないのだった。
その新来の人たちは丁寧な挨拶《あいさつ》をした。クリストフはろくに答礼もしなかった。そして自分の介添人らがせかせかしたり、レヴィー・クールの介添人らにひどく慇懃《いんぎん》な態度を示したりしてるのを、不満の念で見てとった。ジュリアンはエマニュエルを知っており、グージャールはムーエーを知っていた。二人はにこやかな阿諛《あゆ》的な様子で近寄っていった。ムーエーはそれを冷やかな丁寧さで迎え、エマニュエルは嘲《あざけ》り気味の無遠慮さで迎えた。ブロシュ伯爵のほうは、レヴィー・クールのそばに残っていて、じろりと一目で相手方の上着下着を評価し、そしてレヴィー・クールと、短いおどけた意見をほとんど口を結んだまま言いかわしていた。――二人とも落ち着き払ってきちんとしていた。
レヴィー・クールは、決闘の指揮をとってるブロシュ伯爵の合図を、泰然として待っていた。彼はその事件を単なる形式だと考えていた。彼は射撃に長じていたし、相手の無器用さを十分知っていたので、介添人らがこの決闘は無事にすむものと気にもかけないでいる場合なのにかかわらず、自分の得手を利用
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