ヤである。僕にはよく理解できる。」とオリヴィエは言った。「僕はそれらを愛するか愛しないかだ。愛しないときでさえなお愛してるとも言える。まったく惚《ほ》れ込んでるのだ。パトロクレスとともに血まみれのアキレスの美しい足には接吻《せっぷん》したい。しかし聖書《バイブル》の神は、偏執狂の老ユダヤ人で、恐ろしい狂人で、いつも怒号し威嚇《いかく》し、怒《おこ》った狼《おおかみ》のようにわめきたて、雲の中で逆上している。僕には理解できないし、愛せられもしない。その永遠の呪《のろ》いを見ると頭が痛くなるし、その獰猛《どうもう》さを見ると恐ろしくなる。
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モアブにたいする裁断《さばき》、
ダマスカスにたいする裁断、
バビロンにたいする裁断、
エジプトにたいする裁断《さばき》、
海原の沙漠《さばく》にたいする裁断、
幻象《まぼろし》の谷にたいする裁断……。
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「それはまったく狂人だ。自分一人で審判者と検察官と死刑執行人とを兼ねてると思い、その獄屋の中庭で、花や小石にたいして死刑の宣告をしている。その書物を虐殺の叫びで満たしてる憎悪の執拗《しつよう》さには、
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