われのうちに学問と信念との熱をふたたび高めさしたのは君たちであり、わがフランスの至る所に学校を設けさしたのは君たちであり、パストゥールの、あの五十億の償金をつぐのうほどの発見をなしたパストゥールのような創造力を、刺激してくれたのは君たちであり、われわれの詩や絵画や音楽を復興さしたのは君たちである。君たちのおかげでわが民族の意識は覚醒《かくせい》したのだ。幸福よりも自己の信念のほうを取るためになさなければならなかった努力に、われわれはよく報いられた。なぜなら、われわれは世界一般の無気力のうちにあって、大なる精神力を感得して、もはや勝利をさえも疑わなくなっているのだ。君が見るとおりわれわれはいかにも少数ではあるけれど、また外観上いかにも微弱ではあるけれど――大洋のごときドイツの力に比すれば水の一滴にすぎないけれど――しかもわれわれは、大洋全部を染め得る一滴であると自信しているのだ。マケドニアの一隊の武士がヨーロッパ平民の群がり立つ軍勢を突破するようなことも、起こるかもしれないのだ。」
信念に輝いた眼つきをしてる病弱なオリヴィエを、クリストフはながめた。
「憐《あわ》れな小さな虚弱なフラン
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