ス人たち、君たちのほうがわれわれよりもずっと強い。」
「仕合わせな敗北なるかなだ!」とオリヴィエは繰り返した。「讃《ほ》むべき災害なるかなだ! われわれは災害を否認しはしない。われわれはそれから生まれた児である。」
[#改ページ]
二
敗北は優秀者らを鍛え、魂の選《え》り分けをする。それは強い純粋な者だけを別になし、それをいっそう強く純粋になす。しかしそれは他の者らの滅落を早め、もしくはその気勢をくじく。それゆえに、倒れかかってる大部分の民衆と、歩きつづけてる優秀者らとを、分け隔てる。優秀者らはそのことを知っており、そのことを苦しんでいる。しかしもっとも勇敢な人々のうちにも、あるひそかな憂鬱《ゆううつ》が、自己の無力と孤立との感情が、存在している。そしてもっともいけないことには、彼らはその民衆の本体から離れながら、また彼ら相互も離れ離れになっている。各自が自分自分のために戦っている。強い者らは自分の身を救うことばかりを考えている。おう人間よ[#「おう人間よ」に傍点]、汝自身を助けよ[#「汝自身を助けよ」に傍点]!……という雄々しい格言は、おう人間らよ[#「おう人間らよ
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