た。「なぜ来なかったんだい。」
 少女は答えなかった。クリストフはこの人中では何も言いたくないのだなと悟った。まず荷物の検査を受けなければならなかった。それが済むと、クリストフはプラットホームの先端へ少女を連れていった。
「憲兵たちが来たのよ。」と少女はもう非常に饒舌《じょうぜつ》になって話した。「あなたが出かけると、すぐ入れ違いにやって来たのよ。方々の家へはいり込んで、みんなに尋ねて、ザーミ姉さんやクリスチャンやカスバル小父《おじ》さんなんかをつかまえたの。それからメラニーやゲルトルーデもつかまったの。何にもしなかったと喚《わめ》いても駄目《だめ》だった。泣いてたわ。ゲルトルーデは憲兵を引っかいたわ。何もかもあなたがしたんだと言っても、役にたたなかったのよ。」
「なに、僕が!」とクリストフは叫んだ。
「そうよ。」と少女は平気で言った。「あなたは逃げちゃったから、ちっとも構わないじゃないの? すると憲兵たちはあなたを方々捜して、あっちこっちへ追っかけて行ったわ。」
「そしてロールヘンは?」
「ロールヘンはいなかったの。町へ行ってから、あとでもどってきたのよ。」
「僕のお母さんに会ったの
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