やり夢想にふけっていた。――娘たちはやがて、彼の注意の対象を見分けた。意地悪いあてつけの言葉をたがいに言い出した。彼の好きな娘は、ごく鋭い悪口を彼に投げかけた。それでも彼が動かなかったので、彼女は立ち上がって、しぼったせんたく物をひとかかえ取り上げ、それを叢《くさむら》の上に広げ始めながら、彼の顔をうかがう口実を得るために近寄っていった。近くを通る時に、ぬれた布で彼に水をはねかけるように振舞って、そして笑いながら厚かましく彼をながめた。彼女は痩《や》せていたが頑丈《がんじょう》で、多少しゃくれたきつい頤《あご》、短い鼻、丸みを帯びた眉《まゆ》、輝いた厳《きび》しい大胆なごく青い眼、ギリシャ式の多少つき出た太い唇《くちびる》のある美しい口、頸筋《くびすじ》の上に束《つか》ねてる房々《ふさふさ》とした金髪、日焼けのした顔色をもっていた。頭をまっすぐにして、一語一語に冷笑を浮かべ、日にさらした両手を打ち振りながら、男のように歩いていた。挑《いど》むような眼つきでクリストフをながめながら――彼が口をきくのを待ちながら、せんたく物を広げつづけた。クリストフもまた彼女をながめていた。しかし彼は少し
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