心に重い秘密でもあるがようだった。そして憐《あわ》れな彼女は、その秘密がなんであるかを直覚し得たので、その自白を遅らせようとこわごわつとめていた。晩に、たがいに近くランプの火影《ほかげ》にすわって、沈黙に陥るような場合に、彼女は彼が今にも言い出しはすまいかとにわかに感ずるのであった。すると彼女は恐ろしさのあまり、なんでも構わずでたらめなことを口早やに話し出した。自分でも何を言ってるのかわからないくらいだった。しかしどうしても彼が言い出すのを妨げなければならなかった。通例彼女は本能から、彼に沈黙を強《し》いる最上の事柄を見出していた。自分の健康状態を、脹《は》れてきた手足のことを、不随になりかかってる膝《ひざ》のことを、静かに訴えるのだった。彼女は自分の悩みを誇張して、もうなんの役にも立たない無能な婆《ばあ》さんになったと言った。だが彼はそういう幼稚な策略に欺かれなかった。無言の非難をこめて悲しげに彼女をながめていた。そして間もなく、疲れてるから床にはいるという口実で、座を立つのであった。
 しかしそういう手段は長くルイザを救うことができなかった。ある晩、彼女がまたその手段に頼ると、クリ
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