れば、シュルツは気管支炎が再発して、それが肺炎に変化したのであった。彼はたえずクリストフのことを口にしながら、クリストフに知らして心配をかけてはいけないと禁じた。極端に衰弱しておりまた多年病気がちではあったが、それでも長い苦しい臨終であった。彼はクリストフへ死去の報知をしてくれとクンツへ頼み、最期まで彼のことを考えていたこと、彼に負うあらゆる幸福を感謝していたこと、彼が生きてる間は草葉の陰から祝福していること、などを彼に告げてくれと頼んでいた。――ただクンツが言い得なかったことは、クリストフとともに過ごした一日が、おそらく病気再発の原因であり死去の起因であるという一事だった。
クリストフは黙然として涙を流した。その時になって彼は初めて、亡《な》くした友のあらゆる価値を感じ、どんなに彼を愛してたかを感じた。そのことをよく言ってやらなかったのを、いつものとおり苦しんだ。今はもう間に合わなかった。そして彼の手には何が残されたか? 善良なシュルツは、その死後空虚をさらにむなしく思わせるために、ちょうど現われてきたのにすぎなかった。――クンツとポットペチミットとの方は、シュルツにたいする彼らの
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