るような事柄を、おだやかに話しつづけました。娘は災難にあってからもう少しも家から出ようとしませんでしたが、とうとうあの人に勧められて外を歩いてみる気になりました。あの人は娘を連れて、初めは庭のまわりを少し歩かしただけでしたが、次には畑の方へ長く歩かしてくれました。そして今ではもう娘は、眼が見えるのと同じに、どこへ行ってもわかりますしなんでも知るようになりました。私どもが気にも止めない事柄を見て取ります。以前は自分に縁遠い事柄には興味をもちませんでしたが、今ではどんなものにも興味をもっています。あの時ゴットフリートは、私どもの家にいつもより長くとどまっていました。私どもは発《た》つのを延ばしてくれとは頼みかねましたが、あの人は娘がもっと落ち着くのを見るまで自分からとどまってくれました。するとある日――娘はあそこに、中庭にいたのですが――私はその笑い声を聞きました。それを聞いて私はどんな気持がしたか、とても申すことはできません。ゴットフリートもたいへんうれしそうな様子でした。ゴットフリートは私のそばにすわっていました。私どもは顔を見合わせました。あなた、私は少しも後ろ暗い思いをしないで申す
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