から責めた。彼は手を振り合わせ、心は愛に満ちて、神に感謝した。
クリストフは、この一日のために気が晴れ晴れとし、あとに残してきた愛情のために自信の念が増してきて、故郷へ帰っていった。切符の終わりの駅に達すると、快活に汽車から降りて、徒歩で進んでいった。約六十キロメートルばかり歩かなければならなかった。別に急ぐこともないので、小学生徒のようにぶらぶらやっていった。四月のことだった。野原は大して景色づいてもいなかった。黒い木の枝の先には、皺《しわ》寄った小さな手のように葉が開いていた。数本の林檎《りんご》の樹には花が咲いていた。細く伸びた野薔薇《のばら》が、籬《まがき》のほとりに微笑《ほほえ》んでいた。葉の落ちつくしてる森には、細かい淡緑の新芽が萌《も》え出していて、その向こうに見えてる小さな丘の頂には、鎗《やり》先に貫いた戦利品のように、ロマン式の古城がそびえていた。ごくやさしい青色の空には、まっ黒な雲が飛んでいた。陰影が春めいた野の面を駆けっていった。にわか雨が通り過ぎた。そして明るい太陽がまた現われ、小鳥が歌いだした。
クリストフは、先刻からゴットフリート叔父《おじ》のことを考
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