!……
 彼はふたたびクリストフの手を取って、毛深い指のある大きな手のひらの中で、それをなで回した。彼は驚くはどでっぷり太っていて、またその割合に背も高かった。四角な頭、短く刈った褐色《かっしょく》の髪、痘痕《あばた》のある無髯《むぜん》の顔、太い眼、太い鼻、太い唇《くちびる》、二重|頤《あご》、短い首、恐ろしく大きな背中、樽《たる》のような腹、胴体から分かれ出てる腕、馬鹿に大きな手足、食物とビールとを取り過ぎて変形した巨大な肉塊、それはあたかも、煙草の鑵《かん》のような人間だった。バヴァリアの町に行くと、そういう人間が通りをぶらついてることがある。籠《かご》の中の鶏に施すのと同じような飽食の方法によってでき上がった一種の人種、その秘訣《ひけつ》を彼らは保持しているのである。ポットペチミットは喜びと暑さとのために、バタの塊《かたまり》みたいに光っていた。そして自分の開いてる膝《ひざ》に、あるいは隣りの者の膝の上に、両の手を置いて、飽かずに口をききながら、弩《いしゆみ》のような強さで子音を空中にころがしていた。時々大笑いをしては、全身を揺ぶった。頭を後ろに反り返らして、口を開き、鼻や喉《
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