てくる時に停車場へ着いた。
 彼らの姿を見て、一人のでっぷりした男が、車室の入口に飛び出してき、狂人のように両腕を振り動かしながら、あらゆる肩書をくっつけてシュルツとクンツの名前を吼《ほ》えたてた。シュルツとクンツとの方でもまた、両腕を競り叫びながらそれに答えた。二人はその大男の車室へ駆けつけ、大男の方でも、他の乗客らをつきのけながら駆け寄ってきた。クリストフは呆気《あっけ》に取られて、二人をあとから追っかけてゆきながら尋ねた。
「なんですか。」
 二人は雀躍《こおどり》しながら叫んでいた。
「ポットペチミットだ!」
 その名前は、彼には大した感じを与えなかった。彼は午餐のおりの祝杯のことを忘れていた。ポットペチミットは客車の入口に立ち、シュルツとクンツとは踏段の上に立って、やかましくしゃべりたてていた。彼らはその幸運に感激していた。皆が汽車に乗ると、汽車はすぐに出た。シュルツは紹介してやった。ポットペチミットはにわかに石のように顔を引きしめ、棒杭《ぼうくい》のように堅くなって、お辞儀をし、一通りの挨拶《あいさつ》を済ますや否や、クリストフの手に飛びついて、それをもぎ取ろうとでもするよ
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