に話しだした。夢中になったあまり足を早めて、二人の連れをへとへとにならしてることは気にも止めなかった。シュルツは不平をこぼさなかった。疲れをさえ気づかないほど満足していた。今日一日の不用心な行ないのために、やがてひどい目に会うことも知ってはいた。しかしこう考えていた。
「明日にとっては災難だ! けれど彼が発《た》ってから、身体を休める隙《ひま》は十分あるだろう。」
 しかしクンツは、それほど興奮してはいないで、かわいそうな顔つきをして十五、六歩あとからつづいていた。クリストフはようやくそれに気づいた。彼は恐縮して詫《わ》びた。そして牧場の白楊樹《はくようじゅ》の影に寝そべろうと言いだした。シュルツはもとより承知した。それが自分の気管支炎にさわるかどうかも考えなかった。幸いにも、クンツは彼に代わってそのことを考えてくれた。もしくは少なくとも、汗びっしょりになってる自分の身体を牧場の冷気にさらさないために、それを口実とした。次の停車場から汽車に乗って町へ帰ろうと提議した。それに一決された。彼らは疲れていたけれども、乗りおくれないために足を早めなければならなかった。そしてちょうど汽車がはいっ
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