に。」
ハスレルは怒りもせず、笑いだして、言葉を言い直してやった。
「飼われてる犬|猫《ねこ》のように、だろう。」
「でもまあもっておいで。」と彼は言いつづけた。「恥ずかしさもいっしょに食べてやろう。」
彼女は肩をそびやかしながら出て行った。
クリストフは、自分のしてることをハスレルがなお尋ねようともしないのを見て、ふたたび話の糸口を結ぼうとつとめた。田舎《いなか》における生活の困難なこと、人々の凡庸なこと、彼らの精神の偏狭なこと、孤独な情況のこと、などを話した。自分の心の苦悶を訴えて、同情を寄せてもらおうとつとめた。しかしハスレルは、安楽|椅子《いす》にうずくまり、頭を反《そ》り返らして羽蒲団《はねぶとん》にもたせかけ、眼を半ば閉じて、彼を話すままにしておいて、聞いてもいないようだった。あるいはまた、ちょっと眼瞼《まぶた》をあげて、田舎の人々に関する冷やかな皮肉や滑稽《こっけい》な警句を数語投げつけて、もっとうち解けた話をしようとするクリストフの気をくじいてしまった。――キティーはもどって来て、コーヒーやバタやハムなどの朝食の盆をもってきていた。彼女は脹《ふく》れ顔をして、紙の
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