ままのことを語っていた。モリエールは何一つ見のがさなかった。ラ・フォンテーヌはすべてを嘲笑《ちょうしょう》していた。ボアローは貴族を非難していた。ヴォルテールは戦争を軽侮し、宗教を攻撃し、祖国を揶揄《やゆ》していた。人生批評家、諷刺《ふうし》家、論客、滑稽《こっけい》作家、皆それぞれ快活なあるいは陰鬱《いんうつ》な大胆さを競っていた。それは一般に尊敬心の欠如だった。ドイツの正直な出版者らはそれに時々|狼狽《ろうばい》した。彼らは自分の良心を安心させる必要を感じて、料理人も人夫も兵士も従卒も同じ袋に投げ入れたパスカルを、弁解しようとつとめた。パスカルがもし近代の高尚な軍隊を知っていたらかかる言をなさなかったに違いないと、注をつけて抗論した。また、仕合わせにもレッシングがラ・フォンテーヌの物語を訂正し、ジュネーヴ生まれのルソーの意見に従って、烏先生のチーズを毒に浸した一片の肉に変え、そのために卑劣な狐を死なせて、「悪むべき[#「悪むべき」に傍点]阿諛者《おべっかもの》、お前が得るのは毒ばかりだ[#「お前が得るのは毒ばかりだ」に傍点]、」としているのを、彼らはもち出さずにはいなかった。
彼
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