い》をすべて歓迎すると言っていた。実際のところ、古い模型の上にうち立てた作品――五十年も前に新しかった作品の複写めいたもの――をもってゆくと、彼はそれを非常に優遇した。聴衆に演奏して聞かせることを自慢にさえしていた。それで効果を収める慣例も乱さず、聴衆が感動することになってる慣例をも乱さなかった。これに反して、その美しい慣例を破り彼に新たな骨折りをかける恐れのあるものにたいしては、軽侮と憎悪との交った気持を感じた。その改革者が無名の地位から出る機会がない時には、軽侮の方が強かった。改革者に成功の恐れがある時には、憎悪となった――もちろん、彼がすっかり成功してしまうまでの間だったが。
 クリストフはまだ成功してるとは言えなかった。そこまではまだかなり遠かった。それで彼は、オイフラート氏が彼の作を何か演奏したい意向を持ってるということを間接に提議された時非常に驚いた。楽長はブラームスの親しい友であり、彼が批評のうちで非難した他の数人の音楽家の親友であることを、彼はよく知っていただけになおさら、それを期待できる理由が少なかった。しかし彼は人がいいので、自分のいだき得る寛大な感情が敵にもあるこ
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