衆や、拍手係や……。」
クリストフは叫んでいた。
「いや、いや、いや!」
しかし最後の言葉は彼を躍《おど》りたたした。
「拍手係だって、君は恥ずかしくないのか。」
「雇いのを言うんじゃないよ。――(実を言えば、雇人拍手係こそ、作品の価値を聴衆に示すために、なお見出された唯一の方法ではあるが。)――しかし、一種の拍手係が、適当に訓練された小さな仲間が、いつでも必要なんだ。どの作家も皆それをもっている。それでこそ友だち甲斐《がい》があるというものだ。」
「僕は友だちをほしくない。」
「それじゃ君の作は、口笛を吹かれるばかりだ。」
「僕は口笛を吹かれたいんだ。」
マンハイムは愉快でたまらなくなった。
「そんな楽しみも長くはつづかないよ。だれも演奏してくれる者がなくなってしまうだろう。」
「なに構うもんか。それじゃ君は、僕が有名な人間になりたがってるとでも思ってるのか。……なるほど僕はこれまで、そういう目的に向かって全力を注いでいた。……まったく無意義だ、狂気|沙汰《ざた》だ、阿呆《あほう》の至りだ。……ちょうど、最も凡俗な高慢心の満足は、光栄の代価たるあらゆる種類の犠牲――不愉快、苦痛
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