が堪えられないんだ。」
 マンハイムは心から大笑いをしていた。クリストフの激昂《げっこう》を鎮《しず》めようと考えるよりも、むしろその激昂を面白がっていた。
「あいつらがりっぱな者でないことくらいは僕もよく知ってるよ。」と彼は言った。「だがそれは何も今日に始まったことじゃない。で、何か新しいことでも起こったのか。」
「何にも。僕の方でたまらなくなったんだ。……そうだ、笑いたまえ、僕を嘲《あざけ》りたまえ。もちろん、僕は狂人《きちがい》さ。慎重な奴《やつ》らは、健全な理性の法則に従って行動する。だが僕はそうじゃない。衝動によってのみ動く人間なんだ。僕のうちにある電量が蓄積すると、どうしてもそいつが爆発しないではいない。もしそれで怪我《けが》をする者があったら、お気の毒の次第だ。僕にとっても厄介な話さ。僕は社会に生きるようにできてはいない。今後僕は、もう自分だけの者でいたいんだ。」
「それでもまさか、だれの手もかりないで済まそうというんじゃないだろう?」とマンハイムは言った。「君一人きりでは、君の音楽を演奏させることもできやしない。君にだって必要だ、男女の歌手や、管絃楽隊や、管絃楽長や、聴
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